夢と恋と王子様
突然の誓い
重いまぶたを開けると
ふかふかのベッドで
自分が寝ていた事に気づく。
それにしても眩しい。
目を細めて
だんだん慣れていく視界に
キラキラのシャンデリアが映った。
「………………?」
どこだろう
そんな疑問が頭に浮かんだ。
しばらく頭で考えていると
扉が開く音がした。
「あ、起こしちゃった?」
その声は
まさに藤岡勇志の声。
「初めまして、エリ」
漫画の世界から飛び込んできたような
白いスーツを身にまとった
藤岡先輩がいた。
「俺はユウシ。」
私の手をとると
手の甲に軽くキスをした。
「せんぱい……………」
私がそう呟くと
少し不思議そうな表情を浮かべ
またニコやかに笑った。