赤い狼 ~棗の想い~






「棗?ボーとして…本当に大丈夫?


これ、差し入れなんだけど…具合悪いなら後で食べる?」






そう言って遠慮がちに差し出してきた可愛ぃ紫色の袋。





「いや、大丈夫。ちょっと考え事してただけだから。」





立ち上がり、稚春の所まで行く。







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