青騒のフォトグラフ Vol.2 ―夜嵐の不良狩り―


やっぱり俺とキヨタには不足してるんだな、スキンシップやコミュニケーションがさ。じゃないとキヨタがこんなに不安がってるかよ。

ああもう、ヘタレな兄分で悪いな、キヨタ。


もう少しだけ俺に時間くれよな。


俺自身も覚悟とか心構えとか、そういうの出来上がってないんだ。

いつも一生懸命俺を慕ってきてるお前の気持ちに、生半可な気持ちは抱きたくないんだ。


取り敢えず、



「キヨタ。今度俺の家に泊まりに来いよ。遊ぼう」

「け、ケイさんの家に?! いいんっスかっ! 俺っ、行くッス行きたいッス! 前から行きたいって思ってたんっスよ、ケイさんの家! 泊りとか超感激っス!」

 

はしゃぎまくるキヨタは最高潮テンションで、ケイさんに一生ついて行きますっス! 飛びついてきた。

ったくもう、俺は女の子に飛びつかれたいっつーの。

なんて思いながらも、ポンポンッとキヨタの頭を軽く叩いてその気持ちを受け取った。


まずはキヨタと、もう少し話す時間を設けないとな。


ヨウが俺との一線を飛び越えてくれたように、俺もキヨタとの一線を飛び越えられるだけの兄分になりたい。

そうカッコつけたい気持ちを抱いてもいいだろ?

俺だってキヨタの兄分になっちまってるんだ。


たとえ、きっかけが成り行きでもさ。


ああ、こう思うとやっぱ…、キヨタ、俺の中で超大事かも。

慕ってくれる奴を可愛くないとか思うわけないだろ?



―――…楠本を可愛がっていた榊原は、なんで舎弟を置いて姿を消しちまったんだろうな。


今の俺には理解ができそうにないや。
 

< 173 / 804 >

この作品をシェア

pagetop