青騒のフォトグラフ Vol.2 ―夜嵐の不良狩り―


┏━━━━━━━━━━┓
 From:***@***...
 件名:ゲームしましょ
┣━━━━━━━━━━┫
 \ゲーム開催中/
 クイズ挑戦権プレゼント♪
 楽しくチャレンジしよう

 ●・・・・・・・・・・・●

 親愛なる
 荒川チームさま

 君達は選ばれし
 偉大な挑戦者!!

  :
  :

 チーム全員の
 ご返信次第
 ゲームを始めます!!

 商品は探している
 あ・の・ひ・と♪

 ご返信
 お待ちしております☆

 参加は
 空メールでどうぞ!!

┗━━━━━━━━━┛


この迷惑メール、よく見ると名指しされている。

迷惑に見せかけて自分達宛のメールではないか!


ということは、ここ数日の迷惑メールは誰かが意図的に仕組んでいたということか。


息を詰めるヨウは文面を睨み、仲間達全員に迷惑メールは届いているかと尋ねた。肯定の返事を貰ったため、ヨウは皆に空メールするよう指示する。


これは立派な挑戦状だ。

商品とはきっとこの場にいない舎弟のことだろう。


挑発を煽るだけだろうが此処はメールの指示に従うべきだ。


空メールを送ること二分後。全員にメールが届いた。


『ご参加ありがとうございます。ゲーム開始まであと一人!』


という内容が来たため、ヨウは全員送ったんじゃねえのか? と眉根を寄せる。

が、ハジメがすぐさま携帯を取り出し、誰かに電話を掛け始めた。


電話の相手はタコ沢である。


そう、喧嘩以外は顔を出さないタコ沢もまた正式な荒川チームの一員なのだ。

タコ沢と連絡が繋がったハジメはすぐさま迷惑メールのことを話し、此方に赴いて欲しいと頼む。


「うん。うん。ケイがやばいんだ。とにかくこの電話を切ったら、届いた迷惑メールに空メールを送って。メールを消したなら僕がアドレスを送るから。…大丈夫? 分かった。待っているから」
 

携帯を閉じるハジメは、「これで全員になる筈だよ」険しい面持ちで皆に伝える。

タコ沢が空メールを送ったのだろう。


全員にメールが届く。

中身を開いてみると、下記のようなことが綴られていた。


< 593 / 804 >

この作品をシェア

pagetop