青騒のフォトグラフ Vol.2 ―夜嵐の不良狩り―
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From:***@***...
件名:ゲームしましょ
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\ゲーム開催中/
クイズ挑戦権プレゼント♪
楽しくチャレンジしよう
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親愛なる
荒川チームさま
君達は選ばれし
偉大な挑戦者!!
:
:
チーム全員の
ご返信次第
ゲームを始めます!!
商品は探している
あ・の・ひ・と♪
ご返信
お待ちしております☆
参加は
空メールでどうぞ!!
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この迷惑メール、よく見ると名指しされている。
迷惑に見せかけて自分達宛のメールではないか!
ということは、ここ数日の迷惑メールは誰かが意図的に仕組んでいたということか。
息を詰めるヨウは文面を睨み、仲間達全員に迷惑メールは届いているかと尋ねた。肯定の返事を貰ったため、ヨウは皆に空メールするよう指示する。
これは立派な挑戦状だ。
商品とはきっとこの場にいない舎弟のことだろう。
挑発を煽るだけだろうが此処はメールの指示に従うべきだ。
空メールを送ること二分後。全員にメールが届いた。
『ご参加ありがとうございます。ゲーム開始まであと一人!』
という内容が来たため、ヨウは全員送ったんじゃねえのか? と眉根を寄せる。
が、ハジメがすぐさま携帯を取り出し、誰かに電話を掛け始めた。
電話の相手はタコ沢である。
そう、喧嘩以外は顔を出さないタコ沢もまた正式な荒川チームの一員なのだ。
タコ沢と連絡が繋がったハジメはすぐさま迷惑メールのことを話し、此方に赴いて欲しいと頼む。
「うん。うん。ケイがやばいんだ。とにかくこの電話を切ったら、届いた迷惑メールに空メールを送って。メールを消したなら僕がアドレスを送るから。…大丈夫? 分かった。待っているから」
携帯を閉じるハジメは、「これで全員になる筈だよ」険しい面持ちで皆に伝える。
タコ沢が空メールを送ったのだろう。
全員にメールが届く。
中身を開いてみると、下記のようなことが綴られていた。