一途に IYOU〜背伸びのキス〜


で、特に印象に残ってるのが先生です。

椋ちゃんは、心配しなくてもきちんとした人だしどうにでもなると思いながら書いてたんですが、途中からもう先生が心配で心配で仕方ありませんでした。

咲良は自分が椋ちゃんに愛を叫び続けてる分、他からのアピールにはかなり鈍感なのに、先生はいつもあんな態度だしそんなんで伝わるわけないじゃん!と思いながら書いてました。
なにこの子すごい不器用……ってハラハラしながら。

ほとんど同じ立場の桜井は心配でもなんでもなかったのに、先生だけはとにかく心配で完全に先生よりに立って書いてましたが、やっぱりどうにもならず。

咲良の気持ちは分かりきってるからっていうのもあるけど、最後まで素直には伝えないしであーあと。

椋ちゃんも、先生の気持ちに気づいてながら咲良には言わないし、きっとこの先も絶対に言わないし……。
ちょっと黒い部分あるなとニヤっとしてしまいました。

ヒーローだけど、主人公への独占欲からくる腹黒さは暗黙の了解で読者様にも受け入れてもらえると勝手に思ってるので、私的にはそれくらいまったく問題ないし逆にさわやかじゃない椋ちゃんが嬉しかったです。


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