一途に IYOU〜背伸びのキス〜


「もちろん」
「……付き合ってるの?」


じっと見つめながら聞く。
女の人は、困ったように笑うだけで、答えようとはしなかったけど……。

その態度が、イエスって言ってるみたいに見えた。


「……いつから? っていうか、どっちから? なんで?!」


女の人の肩を掴んで聞く。
飛びかかるみたいに詰め寄ったせいか、女の人は驚いた顔して答えた。


「なんでって……そんなの、アンタには関係ないでしょ!」
「なんで?! 関係なくなんてない!
あたしだって本気で椋ちゃんの事好きだったのに……」
「好きって……親戚なんでしょ?」
「親戚じゃないっ!」



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