硝子の破片
序章
正樹Side
目を開けると、カーテンの隙間から細い光が差し込んでいた。
室内は薄暗く、夜明けまで時間があるようだ。
ここ数日、熟睡出来ない夜が続いている。
正確には『彼女』の結婚が決まってからだ。
今夜もまた同じ夢を見た。
ウエディングドレスを着た彼女が正樹に向かって足を広げた瞬間に、目を覚ましてしまうのだ。
ベッドシーツは汗でぐっしょりと濡れていた。
嫌に喉が渇いているが、明かりをつける気にはなれない。
正樹は目を凝らし、サイドテーブルに腕を伸ばす。
寝酒に飲んだウイスキーの水割りは、生温く水っぽい味がした。
ロックでもう一杯引っかけたほうがいいのかもしれない。
そう思い立ったが、すぐに考え直した。
彼女の乳房に触れた感触が、微かに残っている。
正樹は指先を下半身に滑り込ませた。
室内は薄暗く、夜明けまで時間があるようだ。
ここ数日、熟睡出来ない夜が続いている。
正確には『彼女』の結婚が決まってからだ。
今夜もまた同じ夢を見た。
ウエディングドレスを着た彼女が正樹に向かって足を広げた瞬間に、目を覚ましてしまうのだ。
ベッドシーツは汗でぐっしょりと濡れていた。
嫌に喉が渇いているが、明かりをつける気にはなれない。
正樹は目を凝らし、サイドテーブルに腕を伸ばす。
寝酒に飲んだウイスキーの水割りは、生温く水っぽい味がした。
ロックでもう一杯引っかけたほうがいいのかもしれない。
そう思い立ったが、すぐに考え直した。
彼女の乳房に触れた感触が、微かに残っている。
正樹は指先を下半身に滑り込ませた。