硝子の破片
春樹Side
仕事部屋といっても、形ばかりに机が置いてあるだけの室内で、春樹は黙々とデザインに没頭していた。
春樹が勤める会社はデザイン事務所だ。
社員が二十人ばかりのオフィスで、業界では中堅に位置している。
化粧品のパッケージ、例えば化粧水のボトルに口紅やファンデーションをデザインするのが主な仕事だ。
子供の頃から物を作るのが好きだった。
得に、ガラス製品には深い思い入れがある。
大学四年の頃は現在の職種に就けるとは思ってもいなかった。
この不景気内定を貰うことに必死で、寄り好みをするつもりはなかった。
デザイン事務所の社長と知り合えたのは幸運とも言える。
五十を過ぎた女社長の身体を抱くのは、春樹にとってなんでもないことだった。
春樹が勤める会社はデザイン事務所だ。
社員が二十人ばかりのオフィスで、業界では中堅に位置している。
化粧品のパッケージ、例えば化粧水のボトルに口紅やファンデーションをデザインするのが主な仕事だ。
子供の頃から物を作るのが好きだった。
得に、ガラス製品には深い思い入れがある。
大学四年の頃は現在の職種に就けるとは思ってもいなかった。
この不景気内定を貰うことに必死で、寄り好みをするつもりはなかった。
デザイン事務所の社長と知り合えたのは幸運とも言える。
五十を過ぎた女社長の身体を抱くのは、春樹にとってなんでもないことだった。