悪魔が笑うから




「瑛、ちょっと来て」


ユナにきつく手を掴まれ、部屋を出た。

しんとした空気が漂った。



「おい、どこ行くんだ」

「どこか話せるような場所!・・・喫煙室!」



トイレの横にあった喫煙室に二人で入った。

先客はおらず、自由に話せるようだ。



「・・・さっきの話だけど」



下唇を噛み、眉をひそめて黒髪の美しい少女は言う。



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