HAPPY　RING
　あたしは和沙に抱きついて言った。

「ごめんね…！勘違いして叩いてごめんね…！ひどいこと言ってごめんね……。みんなから聞いて…あたし…なんてことしちゃったんだろうって…」

　そう泣き謝ると和沙はぎゅうっと抱きしめ返してくれた。

　和沙の愛が詰まった感じだった。

「…俺の方こそごめん…。はっきり言えばよかった。曖昧に言わないではっきりと言えばよかったね。優を傷つけたくなくて…」

　和沙の言葉を聞いているうちにもぽろぽろと涙が溢れる。

　和沙はその涙をそっと拭ってくれた。

「…優のこと、泣かせねぇって思ってた。でも、泣かせた。今日はいっぱい優の心傷つけた。ごめん…何度言っても足りないかもしれないけど」

　和沙が謝ることないよ…。

　和沙はあたしのこと考えてくれてたんだから…！

「…謝んないでよぉ…。和沙が謝ったらあたしはどうすればいいのよ…！勘違いしてごめんね…」

　そう言うと和沙はそっとキスをした。

「じゃ、もう謝るのなし！お互い様ってことで。ね？」

「うん」
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