HAPPY RING
 合コンが始まった。

「じゃ、俺は小島 裕也!」

「俺は、大森 卓真」

「あたしは五十嵐 彩です~!こっちは友達の優です」

「優ちゃんかわいいね~!」

 やっぱこういうところだよね。

 来るんじゃなかった…。

 褒めて褒めてどうすんの?

 こういうのウザイ。

 あたしは和沙がいなくなってから虚勢を張るようになった。

 虚勢を張ってささくれていた心をとかせるのは…和沙しかいない。

 そんな考え事をしてると合コンは終わった。

「優ちゃん送るよ!」

「…ありがとうございます」

 小島って言う人があたしの家まで送ってくれた。
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