HAPPY RING
「…大丈夫か?優。勝手に知らない男、家に入れてるんじゃねぇよ!」

「…あたし、あんたの彼女になった覚え…」

 そう言ってからもう時既に遅し。

 その人は帽子をかき上げ顔をだした。

「…嘘…」

 そこにいたのは…。

「…和沙…」

「ただいま」

「何で…」

 ビックリしすぎて声にならない…。

「帰ってきたよ…。戻ってきたよ…」

「和沙っ!」

 あたしは和沙に抱きついた。

 2年ぶりだよ!

 会いたかったの…。
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