HAPPY RING
「行きたい!」

 そう言うと俺は優の手を引っ張り連れてきた。


 ショッピングモールで俺は優に似合う服を見てあげたり雑貨屋さんに行って置物を見たり…。

「かわいいマグカップあったね!」

「うん…」

 でもやっぱり暗い優。

 ちょっとぼそっと言った後顔を上げて…。

「矢野くんありがと…」

「え?」

「あたしが元気ないから考え込ませないように一緒に帰ったり、ここに連れて来てくれたんでしょ?」

 そうだよ。
 優が元気になればそれでいい。
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