HAPPY RING
「和沙先輩っ!」


 うるさい…。
 まさに和沙はそう思ってると思う。


「和沙くん!あたしたちと帰らない?」


 3年の先輩たちだ…。
 この先輩たちすごい怖いんだよぉ…!


 怯えてると和沙はあたしの手を引き大量の人たちの間を縫って廊下へ出た。

 そして一言。


「悪いですけど…俺は優と帰りますから」


 その一言がすごい嬉しい。
 やっぱりあたしは和沙の彼女なんだって…。


「ちっ…」


 しかしたくさんの舌打ちが響いてる。
 それが一番怖いんだよ…!


「ほら、帰るぞ」
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