HAPPY RING
「切符買ってこいよ」


「うん」


 あたしは足早に切符売り場に行き切符を買いに行った。


 しかし…。


「めっちゃ混んでる…」


 人人人って感じ…。
 なんでこんなに混んでるの?


 あたしはさっさと切符を買って人ゴミの間を出た。


 なのに…。


グイッ


「え?」


 手引っ張られてる…?
 誰?

 顔を上げるとそこには酔っぱらったおじさん。


 まだ真昼間ですけど。


「っく…ねぇ~お譲ちゃん~」


 き…気持ち悪っ!
 やだ…!


 いつの間にか男の手は肩にかけられて息がかかるくらいに近かった。


「きゃっ…」


「ねぇ…」

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