HAPPY RING
 そう言って和沙はあたしの横にきた。

「…ほら…」

 あたしを包むように抱きしめる…。

「さっき…めちゃくちゃ緊張してただろ?でもな…俺の方もすっげードキドキしてた。ほら、俺の鼓動聞こえる?めっちゃいってるでしょ」

 和沙の胸に耳を当てるとかなり早い鼓動が聞こえる。

「…俺も、優もドキドキしてたってこと!」

「…うん…」

 そうしてあたしは和沙の背中に手をまわし抱きしめた。

「…好きだよ優。優は俺にとって一番大事な女の子なんだから」

「…和沙…。あたしも大好き」

 そんなことしてるうちにゴンドラは頂点に…。

「わぁ…。高い…」

 夕日があたしたちを照らして恋人ムードだった。
 いつまでもこうしていたいよ…。
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