HAPPY RING
ギュッ

「?!和沙?!」

 ギュッと強く、強く抱きしめる和沙。
 この強さにはなんだか想いが込められてる気がした。

「素直に言えねえ自分に腹立ったって言ったよな?今もそう…。誰もいないから言っちゃうけど…。俺、優がすげぇ好き。何も変えられないくらい好き」

 ここまで自分の想いを口にしてくれたのは初めてで…。

 好きって言うことを躊躇ってた和沙がここまで気持ちをぶつけてくれたのは初めて。

「…バカだな…俺。なに子どもじみた独占力に身を任せてんだよ…。映画みたいに素直に言えたらいいだけどな…」

 そう言って笑う和沙。
 でもあたしもこの方が嬉しいかも。

「ううん…。あたしはこうして気持ちぶつけてくれる方が嬉しいよ?」

「好きだよ…。優…」

 うん…。
 あたしも…。

「大好き…」
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