HAPPY RING
第3章

1年後

 そんなデートから1年がたった。

 月日がたつのって本当に早い。


 あれから和沙はちょっとしたことでもキスをする。

 会った日は必ずっていうほど。

 あたしも嫌じゃないんだけど…。

コンコンッ

「…?誰だろ…」

 ベランダからノックの音がした。

 しかし、ベランダから来る人はあの人しかいない。

コンコンッ

 今、あたし期末テストの勉強中なんですけど。

コンコンッ

「あー!もう、しつこいなぁっ!」

 カーテンを開けてベランダの窓を開けた。

「さっきからうるさいよっ!和沙!」

 そう、この犯人は和沙。

 和沙しかいない。

 だって家が隣だもん。

「あれ?なんかやってたの?」
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