忘れたくない
学校ではたぶんすごく暗かったと思う。
皆に心配かけたくなかったから笑おうと決めた。
だけど、上手く笑えてなかったと思う。
1年2組の皆。
心配かけてごめんなさい。
部活を休ませてもらい家に帰った。
家に帰りしばらくしてから妹が帰宅した。
何も分かっていない様子。
それから祖父宅に行った。
私の大好きな祖父は白い布で顔を隠されていた。
皆がばたばた作業をしている横で眠っていた。
"おじいちゃんは寝てるだけや!
早く起きてよ
あの大好きな笑顔で笑ってよ"
心の中でそう思っていた。
しかし、祖父は息をしていなかった。
私は急に悲しくなって祖父の死後また泣いた。
母の前では泣かないでおこうと決めていたけど、泣いてしまった。
だけど、まだ現実を受け止めていない自分もいた。