闇と光 〔下〕

「名前なんて無いわ」


「そんなこと言わずに教えろ。その名前でお前らを呼ばねぇから」


しぶしぶ秋歌は本名を名乗った。


そして僕も。


「修羅」


名字は覚えていない。


家族のことは捨てられた瞬間に忘れてしまった。


「なるほどな。じゃあ、俺が新しい名前をつけてやる」


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