好きだから。ただ、好きだから…。
「おうっ竹ノ内!」
高橋がちょっと寒そうにしながら言った。
「お前…寒そうだなぁ」
「…うん。これしかなかったんだもん」
Tシャツにミニスカ。
急に公園集合っていわれて、タンスの上にあったのをパッととってきたんだ。
「これしかなかったって…絶対そんなことねーだろ」
「そっそうだね」
あたしは笑った。
高橋も笑った。

高橋の表情がいきなり変わった。なんか。まじめそうなかんじに。
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