好きだから。ただ、好きだから…。
そう言って、あたしは立ち上がった。

いや…言ってしまって、立ち上がってしまったのだ。

一気に教室中の視線があたしに向く。

…やばいぞ。
「何いってんの?竹野内さん…」
「なにがやなの?だめなの?」
どうしよ…
「もしかして、うちが高橋くんに告るのが?違うよね?竹野内さんも応援してくれるよね?
…なんか言ってよ!」
そんなこといわれたって…
「もしかして…竹ノ内さんも…高橋くんが…好き…とか?」

「へっ!?」
思わずでてしまった、『へっ』。

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