好きだから。ただ、好きだから…。
おっと
もうすぐ花火打ち上げの時間だ。
「あっちの丘のほう行こうぜ、あそこなら花火よく見えると思う。」
「うん!!」
竹ノ内はニカッと笑う。丘に腰をおろした。
「まだかなー楽しみーっ」
ヒュー

ドドーン!!

空に金色の花が広がった。
周りからの歓声もあがる。
「すご…めっちゃ綺麗!」
「うん。すごいな…」
横を見るとキラキラ目を輝かせて空を見上げる竹ノ内がいた。
ヤバい…
俺…
竹ノ内を…抱きしめたい…
俺は決心した。
「竹ノ内…」
「何?高橋!」
「俺…お前が…」
ポカーンとしてこっちを見る竹ノ内。
心臓が…いつもより動いてる気がする。
喉に何か詰まるような…そんな感じがする。
俺はついに…
竹ノ内を…

抱きしめた。
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