天国へのカウントダウン〜君色の奇跡〜
彩の意識が戻った…
それなのに…
嬉しいはずなのに…
彩と一緒に笑うはずだったのに…
何もかもが壊れた…
下をうつ向きながら
彩のお母さんに報告しに行った…
「あの…すいません…」
『どうかしたの?』
「彩が…目を覚ましました!」
偽りの笑顔で明るく言う
彩のお母さんに気付かれないように…
『ほんと…?』
急いで彩の元に行くお母さん…
僕もついていきたかったな…
何も考えないまま
病院の玄関を出る…