天国へのカウントダウン〜君色の奇跡〜
†決意†
「大丈夫かいな−…お子ちゃまやな〜」
亮の服の袖口を引っ張る
ように握っている彩。
『ぅ…うるさい…ばか。』
「まぁ…いいけどな。可愛いから…」
何でもいいんだ。
すべての彩が愛しいから。
『へへ…照れる〜ばかばか亮くん♪』
彩が元気に笑ってる…
そういった何気ない事が
僕にとっては嬉しい。
「さっきからばか言い過ぎやから!」
『あ〜亮くん病が移っちゃったのかもね』
「は−?意味わかんねえし!」
『拗ねてるの〜?照れてるの〜?』
「うっせ〜よばか彩!」
こうやって会話してみると
どこの人とも変わらない高校生だよ。
皆はまだまだこれからなのに…
彩にとっては今の人生しかない。
病気って不平等な物だよ……。