恋村

―1時間後。
「「「「乾杯ー!」」」」
カチーン♪

とうとう来てしまったビバ合コン!(笑)
みっちゃんに乗せられるまま、あたしの勝負服を着せられた。
親はあたしのこと放置状態だし何にも言われないけど、…早く帰って来いぐらい言えよ!!

そぅ、心の中で叫んだところであたしの運命は変らないー(泣)
「じゃぁ、まず自己紹介からー!」
「はーい!俺、俺!俺から~!!」
「ダメ~、新は最後!」


このテンションがいやだ~~~~!
早く終わってくださいよ、神様ぁ~~!

スッ…
「ねぇー、何ちゃん?俺はね、秋山 和義ってゆーの、カズって呼んでー!」
「ヒィッ!」

未成年がカラオケで酒飲んでんじゃねーよ!!
その前に、ソコ!腰に手ぇ回すな!


「コラー!和義、酔うの早すぎ!しかも手も早すぎ!」



あ、ありがとうございます、ハイ。
新くんだっけ…?騒いでた人だ!!
うわぁー、カッコイイけどニガテなタイプだよ、コレは…。
性格がぁぁ、やっぱ人間性格ですね。
「ねっ、ねぇねぇ!俺、“あらた”ってゅーの!アンタは?」

キタ、ってかおまえも手ぇ回してるんじゃねーよ!
「……じゃない…」
「ん?」
「アンタじゃない!!」
「……そぉーか、そぉーか!ごめんね~、名前は?」



…なんで名前は?のトコだけ真顔なのよ~!

「りょぉ」
ギャァー、緊張(?)のあまりに声が裏返ったぁぁー(泣)

「ぷっ…あははははは!りょぉ…だって!あははは!」
「な、何よ、文句ある?!」
「あははははは、ごめんごめん!」


ム・カ・ツ・クーーーーー!!
「りょうちゃん?携番教えてよ~、メアドも~!」
「あっ!」

イキナリ新くんに携帯をカバンから取られた。
必死で取り返そうとしたけど…その間に登録されちゃって…。(泣)
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