異常の兄弟


一階手前の踊り場に果の足がたどり着いた時後ろから激しい足音が追いかけて来た。
と言っても彼自身 自分にも
はたまた弟にも関係のない事には興味自体無いので、振り向くことなどせず
もう一段と足を進める。

「わっ きゃあ!」
「うわ、」

突如背中に衝撃を体感し、次に女の声。終いに激しく回る視界はさっきまで自分がいた、踊り場を映した。

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