いとしのポテトボーイ
「俺は、もう喧嘩するつもりはありません。センパイが俺とやると言っても、俺は手を出しません」

「ほーォ。随分と俺をナメた言い方じゃねえか」

「学校は辞めます。それでセンパイに対する償いにさせて下さい。だけどセンパイと組んで暴れるつもりはありません。その分、気の済むようにして下さい」
 
センパイと組むとか暴れるとか町をシメるとか、わたしには想像もつかない話が2人の間で進んで行く。

雪沢クンって何者なんだろう?
 
その時、安土クンの意識が戻った。

「あ、雪沢・・・・・・」

雪沢クンは安土クンに近づくと、いきなり安土クンの頬を殴った。
 
キャッ・・・・・・

ゆ、雪沢クンッ。

何てことすんのよッ。

「なんでひとりでこんなことすんだよ! なんで心配ばっかりかけんだよ! ひとりでセンパイに挑んで、オマエが勝てるとでも思ってたのかよ!」
 
雪沢クンは本気で怒っているみたいだった。

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