いとしのポテトボーイ
「番号順だから早く席に着きなさい」

先生はそう言いながら、名簿に何やら書き込んだ。

あ~あ。

あの子たち、初日からいきなりチェックされちゃってる。

席に着くと、髪の立っているほうが安土クンで、ちょっと無愛想なほうが奈良岡クン、ということが分かった。
番号順の席は結構便利だったりする。
 
真希チャンがわたしを振り返って

「100点、100点」

とはしゃいだ。

史上初の100点満点。

これが真希チャンの待ち望んでいた絶世の美少年、と言うことだ。
わたしもその点数に異論はない。

それほど綺麗な男の子。

こんな子がこの世にいたなんて。

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