いとしのポテトボーイ
センパイは狂ったように雪沢クンを殴り続けた。
「やめて。お願いだからやめて」
雪沢クンは全く抵抗しようとはしなかった。
わたしは見ていられなくて、膝に顔を伏せた。
窒息しそうなほど涙が出た。
「なんで向かって来ねんだよ拓也。来いよ。奈良岡のカタキ、とってみろよッ」
センパイは殴るのをやめた。
恋人を失ったセンパイ。
そして恋人が自分以外の人を好きだったと知った時、悲しみよりも憎しみのほうが増幅して、3年もの間、ずっとずっと苦しんで来た。
何かに当たらないと、もう自分を止められないところまで来ていたんだ。
「やめて。お願いだからやめて」
雪沢クンは全く抵抗しようとはしなかった。
わたしは見ていられなくて、膝に顔を伏せた。
窒息しそうなほど涙が出た。
「なんで向かって来ねんだよ拓也。来いよ。奈良岡のカタキ、とってみろよッ」
センパイは殴るのをやめた。
恋人を失ったセンパイ。
そして恋人が自分以外の人を好きだったと知った時、悲しみよりも憎しみのほうが増幅して、3年もの間、ずっとずっと苦しんで来た。
何かに当たらないと、もう自分を止められないところまで来ていたんだ。