いとしのポテトボーイ
「俺のこと、いろいろ聞いただろ? 考えてみてくれ」
雪沢クンは足早になって、点滅する歩行者信号をひとりで渡って行ってしまった。
「雪沢クンッ」
向こう側の雪沢クンは、次の青信号でわたしが渡るのを待っていてはくれなかった。
☆*・・※★・・*★・☆
夜、ベッドに入ると無性に涙が出た。
突然の別れ話。
予想もしていなかった。
だけど。
そう。だけど。
宮下クンたちの話が本当だとすれば、雪沢拓也という少年はとんでもなく悪い人。
大人に隠れて喫煙したり、ちょっと先生に反抗したりなんて、そんなかわいい非行少年ではない。
ヤクザと同じ。
同級生相手に、ヤクザより酷い?
わたしは宮下クンのことばかりをイヤミな人だと思い込んでいたけれど、雪沢クンに本当にそんなヒドい仕打ちを受けていたとすれば、宮下クンの気持ちも解らないではない。
本当だとすれば・・・・・
雪沢クンは足早になって、点滅する歩行者信号をひとりで渡って行ってしまった。
「雪沢クンッ」
向こう側の雪沢クンは、次の青信号でわたしが渡るのを待っていてはくれなかった。
☆*・・※★・・*★・☆
夜、ベッドに入ると無性に涙が出た。
突然の別れ話。
予想もしていなかった。
だけど。
そう。だけど。
宮下クンたちの話が本当だとすれば、雪沢拓也という少年はとんでもなく悪い人。
大人に隠れて喫煙したり、ちょっと先生に反抗したりなんて、そんなかわいい非行少年ではない。
ヤクザと同じ。
同級生相手に、ヤクザより酷い?
わたしは宮下クンのことばかりをイヤミな人だと思い込んでいたけれど、雪沢クンに本当にそんなヒドい仕打ちを受けていたとすれば、宮下クンの気持ちも解らないではない。
本当だとすれば・・・・・