いとしのポテトボーイ
「信じていいのね?」

わたしは涙が出そうになった。

「またオマエがいるのか」

雪沢クンが呆れた顔をわたしに見せた。

「あ、昨日はどうも」

青いガクランのひとりがわたしに言った。

この子たち、格好は悪ぶっているけれど、みんな気が小さいんだ。

「なんで宮下がやられたのか知らねえけど、オマエらも気をつけたほうがいいぞ」

雪沢クンが4人に言った。

「何か分かったら教えてくれ」

そう言って雪沢クンは学校に戻って行った。
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