いとしのポテトボーイ
「なあ雪沢。何だったの?」

日比野クンが雪沢クンの横にやって来た。

「何でもねえよ。西中で一緒だったヤツらだった」

「気を付けろって警告に来てくれたのよね」

すかさずわたしが付け加えた。

「そっか、安心したよ」

「雪沢クンは我が校のエースなんだから、こんな恐ろしい事件に巻き込まれないでね」

ゆうチャンが心配そうに言った。

もしかしたら雪沢クン、女の子に意外と人気があるのかも知れない。

サッカーの超ウマい雪沢クンのことだから、憧れる子がいたって不思議じゃないけれど。
 
過去の雪沢クンと、現在の雪沢クンのギャップが、どんどん広がって行く。

雪沢クンの過去がバレるのも時間の問題。

わたしはそんな気がしてならなかった。
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