いとしのポテトボーイ
「おい鬼塚サンッ。誰なんだよ? 逮捕したのかよ、もうッ?」

「手配中だ」

2人の刑事サンはあっという間にいなくなってしまった。

失礼な人たち。

「雪沢クン」

わたしが雪沢クンに声をかけると、みんなの冷たい視線を感じた

「雪沢。席に着きなさい」

ナゼか遠慮がちな先生の声。

「先生、スンマセン。ちょっと出て来ます」

雪沢クンは教室を出て行ってしまった。

「雪沢クンッ!」

わたしには、あとを追う勇気がなかった。

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