いとしのポテトボーイ
わたしの志望は県内の女子高だった。
チェックのベストと赤いベレー帽がとても可愛い、私立の女子高だった。
だけど望月クンのせいでその志望校に落っこちてしまった。
倍率は高かったけれど、よほどの失敗がない限り落ちることはないと言われていたその女子高に、わたしは見事落っこちた。
と言っても望月クンはたぶん、わたしのことなんか知らない。
本当言うとわたしの第一志望は、望月クンと同じ陵徳高校だった。
わたしは中1の時からずっと望月クンのことが好きで、いつか同じクラスになることを期待しながら、ついに3年間叶わなかった。
だからあと3年に望みを繋ぎ、望月クンと同じ高校を受験することに決めた。
望月クンはサッカー部の主将で、背が高くてハンサム。
勉強は特別できるわけじゃないけれど、サッカーのほうは神奈川ではちょっとした実力者。
陵徳高校は勿論サッカーの名門校。
だけどわたしの成績でも十分に射程圏内の学校だった。
だから陵徳高校を受験しようと思った。
チェックのベストと赤いベレー帽がとても可愛い、私立の女子高だった。
だけど望月クンのせいでその志望校に落っこちてしまった。
倍率は高かったけれど、よほどの失敗がない限り落ちることはないと言われていたその女子高に、わたしは見事落っこちた。
と言っても望月クンはたぶん、わたしのことなんか知らない。
本当言うとわたしの第一志望は、望月クンと同じ陵徳高校だった。
わたしは中1の時からずっと望月クンのことが好きで、いつか同じクラスになることを期待しながら、ついに3年間叶わなかった。
だからあと3年に望みを繋ぎ、望月クンと同じ高校を受験することに決めた。
望月クンはサッカー部の主将で、背が高くてハンサム。
勉強は特別できるわけじゃないけれど、サッカーのほうは神奈川ではちょっとした実力者。
陵徳高校は勿論サッカーの名門校。
だけどわたしの成績でも十分に射程圏内の学校だった。
だから陵徳高校を受験しようと思った。