いとしのポテトボーイ
ところが2月某日。

望月クンが他校の女の子と楽しそうに歩いているところがスクープされちゃって。
ファンクラブの会長サンが真相を迫ると、望月クンはあっさりと「オレの彼女」だと白状しちゃった。

女の子には興味がないと思っていた望月クンに、実は2年間も付き合っている彼女がいたなんて大ショック。

わたしは急きょ志望校を変更した。
だって、彼女のいる望月クンと同じ高校へ行くなんて、いったい何が目的なの?
って感じでしょ。

それでわたしは女子高入学を決意したわけ。

共学なんてもうウンザリ。
 
だけど試験が、この事件のわずか1週間後。
失恋の痛手から立ち直れないまま受験したわたしは見事不合格。

踏んだり蹴ったりとはこのことだ。
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