いとしのポテトボーイ
「オハヨー」

元気に真希チャンが入って来た。

「セラミックボックスのCDありがとネ。良かったよ」

真希チャンはクマ柄の手提げバッグの中からCDを出して安土クンに返した。

「だろ? 夏にコンサートがあるはずなんだ。チケット、今度は6枚取るよ。みんなで行こうぜ」

「よろしく!」

真希チャンはいつもの真希チャンだ。

お好み焼き屋サンでの出来事に、まるで興味がないみたい。

そっか。

事件、何も起きていないもンね。

まだ・・・・・・
 
でもきっと起きるよ。

これから。

何か起きる。

イヤな予感がする。

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