いとしのポテトボーイ
わたしも奈良岡クンのことは心配していたけれど、2時間目の数学の小テストが始まると、そっちのほうが重大になってしまっていた。
でもまた今、そんな2人の姿を見て、ナゼかわたしは、妙な胸騒ぎを感じた。
わたしは中庭に視線を向けた。
この時間だと、中庭は南校舎が太陽を遮って殆ど日陰。
わずかに太陽の恩恵を受けているのは、裏門と先生たちの駐車場だけ。
その裏門からパトカーが入って来た。
「パトカーだ」
わたしが気付くのと殆ど同時に、窓際の井上クンが声を上げた。
「パトカー?」
安土クンが立ち上がって窓を開けた。
「安土、身に覚えでもあるのか?」
と、先生が冗談めかして言ったけれど、安土クンの顔はマジで、そんな安土クンの顔を見る雪沢クンの顔もマジだった。
わたしもイヤな予感がした。
さっきの妙な胸騒ぎ。
愛子チャンも何か感じたみたいで、教室を飛び出して行こうとした。
でもまた今、そんな2人の姿を見て、ナゼかわたしは、妙な胸騒ぎを感じた。
わたしは中庭に視線を向けた。
この時間だと、中庭は南校舎が太陽を遮って殆ど日陰。
わずかに太陽の恩恵を受けているのは、裏門と先生たちの駐車場だけ。
その裏門からパトカーが入って来た。
「パトカーだ」
わたしが気付くのと殆ど同時に、窓際の井上クンが声を上げた。
「パトカー?」
安土クンが立ち上がって窓を開けた。
「安土、身に覚えでもあるのか?」
と、先生が冗談めかして言ったけれど、安土クンの顔はマジで、そんな安土クンの顔を見る雪沢クンの顔もマジだった。
わたしもイヤな予感がした。
さっきの妙な胸騒ぎ。
愛子チャンも何か感じたみたいで、教室を飛び出して行こうとした。