いとしのポテトボーイ
真希チャンはクラス替えがあるたびに、クラスの男の子の美少年度をチェックする。

美少年度というのは、絶世の美形を100点満点として、顔の欠点をマイナスして行くというもので、真希チャンの独断と偏見でその点数が決まる。

今までの採点から見て、だいたい80点が「美少年」と「そうでない少年」の境界かな。

男の子に対して失礼な話だけど、真希チャンの独断と偏見とは言え、わたしも真希チャンのつける点数にはつい納得してしまう。

ただ、望月クンが85点、というのにはちょっと納得が行かない。
望月クンなら90点以上つけたっていいと思うンだけど。

その真希チャンが興味を持つのは95点以上の人。

過去に95点を獲得した男の子が1人だけいたけれど、彼はワガママでマザコンという、最悪な性格だった。
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