いとしのポテトボーイ
「そんなのッ。愛子チャンの二の舞いじゃない! 先輩は黙って見てるだけなのッ? それでも先輩なのッ?」

筋違いかも知れないけれど、わたしは先輩を責めた。

どうしても安土クンを救って欲しかった。

「警察に任せろって、等々力サンを捜すのも裁くのも、そんなの警察の仕事だって。先輩から言ってやって下さい! 言ってよ先輩。お願いだから・・・」

わたしはテーブルに顔を伏せた。
 
もう暴力はイヤ。

暴力に暴力で対抗したって、お互いが傷つくだけじゃない。

どうしてわからないの?


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