いとしのポテトボーイ
図体の大きな男の子がわたしの顔を平手で殴りつけた。
わたしは吹っ飛ばされて地面に転がった。
もうひとりの男の子がわたしの髪の毛を掴んで引っ張り起こし、またわたしを殴った。
うずくまると今度は女の子がわたしのおなかを蹴飛ばした。
苦しくて涙が出て来た。
「喧嘩だ!」
どこからかそんな声がした。
警察官が到着すると、彼らはもういなかった。
「相手はどこの誰だ?」
わたしは警察の人にそう聞かれたけれど、「等々力センパイの仲間」というほかは、名前も学校名も何も知らない。
「これで3件目だな、等々力グループと翔陽高校の喧嘩は」
怖い顔をした少年係の刑事サンが言った。
「喧嘩じゃありません! それより、等々力サンのこと早く捕まえて下さいよ。殺人犯なんですよ! 警察は何をしてるのよッ」
わたしは刑事サンの尋問を受けているうちに腹が立って来た。
だってこの刑事サン、わたしのことを不良だと決めつけている。
わたしは不良なんかじゃない!
奈良岡クンも、愛子チャンも、不良なんかじゃない!
わたしは吹っ飛ばされて地面に転がった。
もうひとりの男の子がわたしの髪の毛を掴んで引っ張り起こし、またわたしを殴った。
うずくまると今度は女の子がわたしのおなかを蹴飛ばした。
苦しくて涙が出て来た。
「喧嘩だ!」
どこからかそんな声がした。
警察官が到着すると、彼らはもういなかった。
「相手はどこの誰だ?」
わたしは警察の人にそう聞かれたけれど、「等々力センパイの仲間」というほかは、名前も学校名も何も知らない。
「これで3件目だな、等々力グループと翔陽高校の喧嘩は」
怖い顔をした少年係の刑事サンが言った。
「喧嘩じゃありません! それより、等々力サンのこと早く捕まえて下さいよ。殺人犯なんですよ! 警察は何をしてるのよッ」
わたしは刑事サンの尋問を受けているうちに腹が立って来た。
だってこの刑事サン、わたしのことを不良だと決めつけている。
わたしは不良なんかじゃない!
奈良岡クンも、愛子チャンも、不良なんかじゃない!