いとしのポテトボーイ
☆*・・★※・・*★・☆
わたしが等々力配下に襲われたということはすぐに安土クンの耳にも入った。
安土クンは怒りを露骨に表しながら、その日、午前中で勝手に早退してしまった。
「安土ッ!」
雪沢クンが安土クンを追って教室を出て行った。
わたしも2人を追った。
わたしのための報復ならもうやめて欲しい。
下駄箱のところで、安土クンと雪沢クンが激しく言い争っていた。
雪沢クンは
「もう無駄死にはやめろ」
と言い、安土クンは
「ダチをやられて悔しくないのか」
と怒鳴っている。
あまりにも激しい2人のやりとりに、わたしは近づくことができなかった。
「何度ダチを見捨てたら気が済むんだよ雪沢。等々力センパイや奈良岡の気持ちを知ってたくせに、なんでそんなにサッカーに熱中できるんだよッ? サッカーなんてイヤな思い出ばっかりじゃねえか。なんでまた友達捨ててサッカーなんか選ぶんだよッ。何度ダチを見捨てるつもりなんだよチキショウ!」
安土クンが雪沢クンの顔を殴った。
雪沢クンは何も抵抗しなかった。
「悔しくねえのかよッ」
わたしが等々力配下に襲われたということはすぐに安土クンの耳にも入った。
安土クンは怒りを露骨に表しながら、その日、午前中で勝手に早退してしまった。
「安土ッ!」
雪沢クンが安土クンを追って教室を出て行った。
わたしも2人を追った。
わたしのための報復ならもうやめて欲しい。
下駄箱のところで、安土クンと雪沢クンが激しく言い争っていた。
雪沢クンは
「もう無駄死にはやめろ」
と言い、安土クンは
「ダチをやられて悔しくないのか」
と怒鳴っている。
あまりにも激しい2人のやりとりに、わたしは近づくことができなかった。
「何度ダチを見捨てたら気が済むんだよ雪沢。等々力センパイや奈良岡の気持ちを知ってたくせに、なんでそんなにサッカーに熱中できるんだよッ? サッカーなんてイヤな思い出ばっかりじゃねえか。なんでまた友達捨ててサッカーなんか選ぶんだよッ。何度ダチを見捨てるつもりなんだよチキショウ!」
安土クンが雪沢クンの顔を殴った。
雪沢クンは何も抵抗しなかった。
「悔しくねえのかよッ」