いとしのポテトボーイ
わたしが真希チャンと隣同士に座ろうとしたら、担任の先生が入って来て、

「番号順に座れ」

と言った。
 
わたしの隣が国見サンになった。

ちょっと怖い。

真希チャンはわたしの前の席。

「あれ? 安土南星はどうした?」

と、先生が言った。

安土クンは番号順で男子の1番だから、いないと目立ってしまう。
南側の1番前の席があいている。
そこが安土クンの席。

「さっき、奈良岡と一緒に2階のトイレにいましたよ」

国見サンが答えた。

ハスキーで大人っぽい声。

彼女の綺麗な顔にベストマッチしている。

何もかも大人っぽい彼女。

どう見てもわたしと同い年には見えない。

そして、どう見てもわたしとは合わないだろう。
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