必死こいて桜姫やってやんよ!
さっきのは交流パーティーにくる外部者リストと、うちのお得意様リストを照らし合わせてデータを作っていた。
今からするのはそんな仕事とは程遠い作業。
「…服?」
「サーフ系にドレスに…
ってこれリナイアスの服やろ?」
「へぇ…、よく分かるな」
「俺リナイアスめっちゃ好きやねん!」
さっき言い忘れたんやけど、と満面の笑みで答えてくれた。
…なんだか嬉しい。
売れているのは自負していたけど、こうも喜んでもらえてるなんて知らなかった。
ちょっとヤル気でてきた。
「灰のクセに」
「ん?
なんや?」
「なんでも〜」
悔しかったから画面に熱中する事にした。