必死こいて桜姫やってやんよ!






「でも綺麗に染まってるよな、その髪」


「だろ!
自分でも気に入ってんだ!」




高羅に褒められウハウハ。




「音寧々に似合ってるよ」


「ありがと、大和」




そして追い打ちをかけるように大和の優しい言葉。



あたし調子のっちゃうよ?(笑)



と、ちょっとのりかけたところでポンッと頭の上に何かが乗る。



そしてワシャワシャしながら




「…あんま傷んでねぇんだよな」


「そうか?
まぁこの短さだからな」


「…今時の女は伸ばすモンじゃねぇのか」


「今時じゃなくてすんませんね」




左斜め上から降ってくるその言葉。


まったく、変態は失礼な野郎だ。






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