必死こいて桜姫やってやんよ!
あ、すいません
「でたか?」
「ん〜もうちょいかかるかな」
「わかった」
いまだに神業の如くキーボードを叩いてる兄さん。
2人の話を聞いてるとだいぶ苦戦している模様。
……暇だぜ。
灰は雑誌読んでるし、子犬くんはゲームしてるし。
帰ってもいいのかな。
てかあたし場違いじゃね?
いちゃ悪いよね?
「おい」
「ぅわはい!」
桜色が突然目の前に現れてあたしを呼ぶもんだから、変な返事をしてしまった。
「こっち来い」
「あ、はい…」
着いていった先はこれまた黒い扉。
扉を開けて目で入れと言われたから
「お邪魔します…」
とだけ言って入った。
中には例のアレが壁に直接書いてあり、テレビ、黒のソファーとミニテーブル、黒のベッドが置いてあった。
因みにベッドのサイズはキング並みにデカい。
………え〜と。
どうすればいいのかな。
気まずくね?
ちょっとおろおろし始めたあたしに
「…ここ、座って」
と言って長くて細い指を指した場所はベッド。
「……」
無言で座ると彼はおもむろにあたしの靴下を脱がせ始めた。