必死こいて桜姫やってやんよ!





「うあ゙ぁぁん うおおぉぉん」


「よしよし、悪かった。悪かったって。
だから泣くなよ」


「ぴえん」


「てめーは可愛いらしく何言ってやがんだ」


「ぴぇぇえん びえぇぇえん」


「あーほらこうなるじゃねーか!」




改めまして次の日、倉庫にいけば。


見つかった瞬間これですよ、コレ。



バレないかと思って何もなかったかの様に普通に憂依の隣を歩いて足を踏み入れた瞬間即バレよ。


全然意味無し、即バレのもろバレだったわ。



瑠璃に着いて行った時に見た涙は綺麗と言ったが、この男泣きは綺麗じゃない。

心はキレイになりそうなぐらい鼻からも水分出てるけども。




「ねぇさんのバカぁぁぁぁぁぁ」




大きい口開けて大きい泣き声で。


となりの○トロか。

めいちゃん程可愛くはないぞ。




「ほら、タオルやるから泣き止めって」


「うぁーん、ねぇさんの服あるからいらないぃぃぃぃ」



「あんだって?」





…幻聴かな、今何て言ったのかな。



あ、ヤベ


って小さく呟いたのも聞こえたけれどもどういうこったぃ、この野郎。



視線を変態へ向ければサッと顔を逸らす。




お ま え か い。




「ズビ~~~ッ!!」




わぁ本当にあたしの服だぁ…ってか結構お気になTシャツなんですけど!


白地にスマイルくんが描かれたTシャツがいまやケイの涙と鼻水まみれで最早スマイルくんじゃない、泣いとるがな。






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