必死こいて桜姫やってやんよ!






あたしもつられてうとうとしていると、コンコンと扉をノックする音が聞こえて




「憂依、でたよ」




と真剣さを含んだ兄さんの柔らかい声が聞こえた。




「わかった」




いつ目を覚ましたのか既に彼はベッドから降り




「行くぞ」




何もなかったように部屋を出ていった。



………。



流石に怒るぞ。



なぁんて、ぬくもりが消えたことにちょっと悲しくなっているあたしがいて。



温かかったなぁ〜。


湯タンポみたい。



そうだ、湯タンポって名付けよう。


いや、でも湯タンポに失礼だな、やっぱ変態だし変態にしよう。





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