キミの歌。僕の声。- I want to sing your song... -
桜井は恐る恐る慎の元へやってきた。
「えっと・・・園田君・・・・?」
「え、あ、うん!園田慎と言います!」
「あ、よろしくね??」
「え、うん、こちらこそよろしくお願いします!」
慎・・・声裏返ってるし・・・・
すると、桜井は俺の方を向いた。
「えっと、そっちの人もよろしくね?あ、名前なんていうの・・・?」
『あ、海田直樹。よろしく。』
「海田君だね!あ、海田君、あとでちょっといいかなぁ?」
え・・・・?なんで俺???
『いいけど・・・・』
俺はわけがわからないまま承諾した。
慎が桜井に聞こえないような声で言った。
「なんで・・・・なんで・・・直樹だけ・・・・」
『俺だってしらねぇよッ』
「ううう・・・・」
え・・・・?慎まじなのか?
俺はそう思いながらもちょっと慎をシカトした。