キミの歌。僕の声。- I want to sing your song... -
直樹がハイテンションで言ってきた。
『そりゃよかったですねぇ』
休憩時間になると、クラスのみんなが桜井の元へ寄っていった。
「彼氏とかいるのぉ??」
「誕生日いつ??」
「部活とかなにするの??」
桜井は、質問攻めに少々困っていたが、笑顔で返していた。
「ご、ごめん、みんな。ちょっと私行かなきゃ行けないところがあるの。」
そういって、桜井が立ち上がった。
そして、俺の元へ。
「えっと、さっきの話だけど・・・」
『あ、あぁわかった。行くぞ、慎』
慎は待ってましたといわんばかりに飛び上がった。
「りょうか~い♪」
俺たちは、桜井と一緒に中庭に出た。